イタリアに来たらぜひ試してほしいのが「アペリティーボ(Aperitivo=食前酒)」。
この記事では、飲兵衛の私が大好きな(笑)アペリティーボについて詳しく紹介します。
これを読めば、あなたもイタリア人の様にアペリティーボを楽しめるはず。
イタリアに来たら、ぜひぜひアペリティーボを楽しんでみてくださーい!
イタリア語で発音する時は、「vo」は軽く下唇をかんで「ヴォ」と発音してくださいね!
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◆Sol Levante Tour ◆ボローニャモデナウェブ
アペリティーボって?
アペリティーボ(Aperitivo)とは、食事前に軽く飲む食前酒の習慣のこと。
イタリアで夕方町を歩いていると、バールなどの外の席でみんな座って飲み物を飲みながらポテトチップスやオリーブなどのおつまみを食べているのを見たことはありませんか?
イタリア人は夕食前の時間帯にアペリティーボをするのが大好き!
私もすっかりアペリティーボの習慣にはまってしまい、今では友人と出かけると必ずアペリティーボをするように…。
アペリティーボの習慣はミラノ発祥と言われています。
私が住むボローニャ・モデナ辺りでは、アペリティーボと言えば飲み物に軽いおつまみ(ポテトチップスやピーナッツなど)が付いてくるだけのところが多いのですが、ミラノに行くと店内のカウンターにずらりとお惣菜が並べられ「飲み物を1杯頼むとお惣菜食べ放題」という料金設定があるとか。
お金に余裕がない学生は、この「アペリティーボメニュー」を夕食代わりにする人も多いみたいですよ!

アペリティーボを飲み物については、この後詳しく説明しますよ~♪
イタリア人でもお酒が飲めない(飲まない)人もいるので、お酒が飲めなくても大丈夫!
お酒が好きな人もそうじゃない人も、イタリアでアペリティーボの雰囲気を楽しめますよ♪
アペリティーボっていつするもの?
アペリティーボをする人が最も多いのは、夕食前の時間帯(16~18時頃)。
イタリア人は「夕食は家で家族と一緒に取る」という人が多いので、仕事帰りに同僚や友人たちと1杯楽しむ人たちで夕方のバールは大賑わい!
でも、アペリティーボは昼食前や午後の時間帯にしてもOK!
いつでも楽しめるのがアペリティーボの良い所なんです。
私も友人と出かけると昼食前に1杯、昼食後にまた1杯・・・と1日に何度もアペリティーボをすることも(笑)。
特に時間帯は決まっていないので、「何か少し飲みたいな~」と思ったら気軽にアペリティーボを楽しんでくださいね!
アペリティーボで定番の飲み物は?
アペリティーボでよく飲まれる飲み物と言えばこの3つ。
スプリッツ(Spritz)
氷の入ったグラスにアペロール(またはカンパリ)、プロセッコ、炭酸水(入れないところもあります)を約1/3ずつと、オレンジのスライスを入れたもの。
アペリティーボの定番中の定番です。
アペロールって?
鮮やかなオレンジ色と爽やかな後味が特徴です。
アルコール度数は11度で、同じようなリキュール「カンパリ(アルコール度数24度)」に比べると半分以下!
スプリッツは2種類ある!?
スプリッツにはアペロールまたはカンパリを入れるので、バールで「スプリッツ」と注文すると
「アペロール?カンパリ?」
と聞かれることがあります。
「聞かれてもわからないよ~!」という人は、注文時に
・Aperol Spritz(アペロール・スプリッツ)
・Campari Spritz(カンパリ・スプリッツ)
と注文すると◎。
※イタリア人もアペロールを入れる人が多いようで、「スプリッツ」とだけ注文すると何も聞かれずアペロールのスプリッツが出てくるところが多いです。
ちなみに、私はカンパリはキツくて苦手なのでいつもアペロールのスプリッツを飲んでいます♪
「アペロール・スプリッツを(ホテルやアパートの)部屋で飲みたい!」という場合は、スーパーに1杯ずつ小さな瓶に入ったスプリッツが売っていますよ!
(私も時々これを買って、家で手軽にスプリッツを楽しんでいます♪)
スーパーに行ったら安くなってたのでつい…。後でひとりアペリティーボだな🤣🥂 pic.twitter.com/Vqj8ikG14t
— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) May 14, 2021
明日からやっと子ども達の学校が始まる。お祝いだ〜!😆🎊🎉 pic.twitter.com/r2RodrwqXR
— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) April 6, 2021
プロセッコ(Prosecco)
軽くて飲みやすい北イタリアの発泡性の白ワイン。
アペリティーボで飲む飲み物と言えば、私はほとんどの場合スプリッツかプロセッコ!というぐらいよく飲みます(笑)。
久しぶりにランチ前のアペリティーボ(アペリティフ)。1週間お疲れ様でした〜!😆✨
(明日の長男の学校送迎が残ってるけども…気分はもう週末!🤣) pic.twitter.com/mJc6dJwNMY— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) October 22, 2021
ピニョレット(Pignoletto)
ボローニャ周辺で作られる発泡性白ワイン、ピニョレット。
(発泡が苦手な人には発泡していないピニョレットもあります)
ボローニャでアペリティーボをする時には、スプリッツやプロセッコの他にこのピニョレットを飲むこともあります。
生ハムやチーズの盛り合わせと一緒に飲むなら、プロセッコかピニョレットかな♪
【番外編】
ランブルスコ・ソルバーラ(Lambrusco Sorbara)
モデナ県北部で作られるランブルスコ。
ランブルスコの中でもいくつか種類があるのですが、ソルバーラはロゼのようなきれいな色と軽い飲み口がアペリティーボにピッタリ!
このランブルスコも、生ハムやチーズの盛り合わせと一緒に飲むならお勧めです♪
イタリアでつくられている赤ワインの中で「唯一の発泡ワイン」です。
シュワっとした軽い口当たりなので、「赤ワインは苦手……」という人にも飲みやすいですよ!
朝から子どもたちをプールに連れていき、暑い中ランチのために帰ってきたので昼から飲みます🤣
複数の種類があるランブルスコ(微発泡の赤ワイン)。モデナの北側で作られる「Lambrusco Sorbara(ランブルスコ・ソルバーラ)」はロゼのような色&飲み口も軽いので夏にピッタリ!😋🍷✨ pic.twitter.com/JphBShA86j— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) August 12, 2021
飲み物と一緒に出てくるおつまみは?
おつまみは地域やお店によってもいろいろなのですが、
・店内におつまみが並んでいて自分で好きなものを取りに行く
・飲み物と一緒にもってきてくれる
のどちらかになります。
※私がアペリティーボをするのは昼間が多いので飲み物と一緒に持ってきてくれることが多いですが、アペリティーボをする人が多い夕方の時間帯だと店内のカウンターなどにおつまみがずらっと並ぶようです。
ボローニャやモデナの辺りでおつまみとして多いのは、
・ポテトチップス
・ピーナッツ
・オリーブ
など。
そこにピザなどが加わる場合もあります。
(稀ですが、おつまみが付かないところもあります・・・涙)
久しぶりにランチ前のアペリティーボ(アペリティフ)。1週間お疲れ様でした〜!😆✨
(明日の長男の学校送迎が残ってるけども…気分はもう週末!🤣) pic.twitter.com/mJc6dJwNMY— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) October 22, 2021
久しぶりに入ったウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizzi)のカフェテリアで休憩中。この時期だから人も少なくて寛げます😌✨
プロセッコはボテチ付きで6ユーロ。4ユーロのエスプレッソに比べると満足度高し😋👍
スタッフのおじさんに「signorina(お嬢さん)」と呼ばれ喜ぶ2児の母🤣🤣 pic.twitter.com/h1C3pjXJ9j— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) May 27, 2021
縦写真が載るようになったようなので今日のアペ写真を。
いい天気でアペ日和〜🥂✨ pic.twitter.com/O5IYZGRNsK— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) May 7, 2021
お酒が飲めない人でもアペリティーボは楽しめる?ノンアルコールの飲み物は?
アペリティーボ用の飲み物にはノンアルコール飲料もあり、見た目もスプリッツなどのカクテルに近い色なので
「お酒は飲めないけどアペリティーボの雰囲気は楽しみたい!」
という人もアペリティーボを楽しめますよ!
クロディーノ(Crodino)
アペリティーボに飲むノンアルコール飲料の定番。
甘さの中にほろ苦さがあるので、ノンアルコールでもアペリティーボの雰囲気を楽しめますよ!
バールでよく見るのはクロディーノ。
旦那が「アルコール入りのがなかったから」と買ってきたノンアルコールのAperitivo(伊語でアペリティフ)飲料。
これはこれで悪くないけど、やっぱりアルコールが欲しい〜!😩💦 pic.twitter.com/6MpRjxcHKo
— さとこ🇮🇹北イタリアの通訳&ライセンスドライバー (@satoko_italia) April 25, 2020
バールで「クロディーノください」と言うと「ノンアルコールが欲しいんだな」とすぐに分かってもらえますよ!
お店にクロディーノを置いていない場合でも、クロディーノに似たノンアルコール飲料を持ってきてくれます♪
アペリティーボをする時に使えるイタリア語
アペリティーボをする時に使えるイタリア語を紹介します。
簡単なイタリア語なので、ぜひ使ってみてくださいね!
飲み物を頼む時
(〇〇、ペルファヴォーレ=〇〇をください)
欲しい物の名前の後に「Per favore(ペル・ファヴォーレ)」を付けると「~をください/お願いします」という意味になります。
〇〇には注文したい飲み物の数と名前を入れましょう。
・スプリッツを1つ頼みたい場合
「Un Spritz, per favore. (ウン・スプリッツ・ペル・ファヴォーレ)」
・スプリッツを2つ頼みたい場合
「Due Spritz, per favore. (ドゥエ・スプリッツ・ペル・ファヴォーレ)」
2つ以上のスプリッツを頼みたい場合は数の部分を変えるだけでOK!
3つ ⇒ Tre (トレ)
4つ ⇒ Quattro (クワットロ)
5つ ⇒ Cinque (チンクエ)
6つ ⇒ Sei (セイ)
アペリティーボで頼む(スプリッツ以外の)飲み物のイタリア語
・Prosecco(プロセッコ)
・Pignoletto(ピニョレット)
・Lambrusco Sorbara(ランブルスコ・ソルバーラ)
・Vino bianco(ヴィーノ・ビアンコ=白ワイン)
・Vino rosso(ヴィーノ・ロッソ=赤ワイン)
・Crodino(クロディーノ)
飲み物が来た時
皆で同じものを頼むと必要ないですが、違うものを頼むと飲み物を持ってきてくれた時に
「〇〇(を注文したの)は誰ですか?」
と聞かれます。
例えば、スプリッツとプロセッコを頼んだ場合、「Spritz?」または「Prosecco?」と聞かれるので「私です」などと意思表示が必要になります。
そんな時は・・・
と言えば(言いながら手をあげれば)OK。
(「Io」が思い出せない場合は、手をあげるだけでももちろんOKです♪)
もう1杯欲しい時
違う飲み物を頼む時は「飲み物を頼む時↑」と同じように「数+飲み物の名前」を言えばいいのですが、同じ飲み物をもう1杯頼みたい時は・・・
(ウナルトロ・ペル・ファヴォーレ=同じものをもう1杯ください)
イタリアに来たらアペリティーボを楽しもう!
イタリアの習慣、アペリティーボ。
夕方になるとたくさんの人がアペリティーボをしているので、きっとあなたもアペリティーボを試してみたくなるはず!(笑)
気候のいい時期には、ぜひ外の席でイタリア人たちと一緒にアペリティーボを楽しんでくださいね。