ミラノ中央駅で実際におきたトラブル|列車の中のスリに注意!在住者が対策も紹介

先日ツアーでご案内したTさんから聞いた話が衝撃的だったので、注意喚起のためにブログで紹介させてもらうことにしました。
この話、以前にもツアーでご案内した方がミラノ中央駅で遭った手口と同じ!> <
ミラノ中央駅は始発列車が多く、列車がホームに長く止まっていることが多いです。
そのため、発車までの時間にスリたちが車内をうろつく時間があるんですね……(涙)

ボローニャなど通過駅では列車が止まる時間が短いので、このような話は聞いたことがありません。
ミラノ中央駅が危ないです!注意注意!!
トラブルの経緯


ご案内中にサラッと聞いただけなので、経緯に少し違っている部分があるかもしれませんが。
大体の経緯はこんな感じ。
- 女性2人+スーツケース3つ(大き目のスーツケース2つ+キャリーケース1つ)を持っていた
- 列車のスーツケース置き場に荷物を置いていたら、女3人組がスーツケースについていろいろ言ってきた
(見た感じ、イタリア人ではない感じだった) - スーツケースに気を取られている間にバッグに違和感が……
バックを見るとチャックは閉まっているが、中を確認するとお財布やパスポートがない! - 女3人組はその場から立ち去っていたが、追いかけて肩をつかみ大声で「お財布を返して!」と言う
(その間に他の2人がお財布やパスポートを荷物の上に置きに行っていたみたい) - 「あなたの財布やパスポートなら荷物の上にあるわよ」と言われる
一緒に荷物置き場に行ってみると、荷物の上に財布とパスポートが置かれている - 財布(+クレジットカード類)やパスポートは返ってきたが、財布に入っていた現金は取られてしまった……(涙)
もしクレジットカードやパスポートも取られていたら、各種手続きでその後の2~3日はミラノから動けなかったはずなので、被害が現金のみで済んだのは不幸中の幸いなのかも。



でも、現金をすべて取られてしまったのはつらい……!(号泣)
列車内でのスリ!狙われやすいのは?
私が体験談を聞いた方は、どちらも女性2人での移動中でした。
列車内で物色しているスリたちは
女性数人のグループ+大きなスーツケースを持っている
こんな旅行者を狙っている可能性が高いです。
手口はいつも同じ。
スーツケースなどの大きな荷物について話しかけ、そちらに気を取られている間に別の人がバッグから財布などを抜き取ります。
男性がいると狙われにくそうですが、女性だけでミラノ中央駅から列車に乗る場合はとくに注意が必要です。



イタリアでは、常に「ここにもスリがいるかも……」と警戒するくらいでちょうどいいかも。
列車内でのスリ対策4つ


ミラノ中央駅で列車内のスリにあわないための対策4つはこちら。
1.財布はバッグの一番下に入れる
バッグを開けたときに財布が見えると、一瞬で取られてしまいます。
財布はバッグの一番下に入れ、上に別のものを乗せて見えなくしておきましょう。



財布を探すのに時間がかかると、それだけ盗難に遭いにくくなります。
今回のTさんの場合、一人の方は黒い財布をもっていました。
黒い財布はバッグの中で見えにくいためか、被害にあわなかったそうです。
(パスポートケースが明るい色だったのでパスポートを盗られたそうですが、返ってきました)
財布はバッグの中で目立ちにくい黒や暗い色がおすすめです。
2.現金は貴重品ポーチに入れて服の中へ入れる
財布には必要最低限の現金のみ入れましょう。
残りは貴重品ポーチなどに入れて服の下へ。
バッグの中にダミーの財布を用意しておくのもいいかも。
本物の財布は一番下に入れ、すぐに見えるところにダミーの財布を入れておくと、万が一の場合でもダミーの財布の被害のみで済む可能性大!



本物の財布は黒や暗い色、ダミーの財布は明るい色にしておくと◎!
3.列車の中でもバッグはかけたままにする
列車に乗っても貴重品が入ったバッグはかけたままにしておきましょう。
冬ならコートの下にかけておくと安心です。
列車が発車したら、バッグをはずしてもOK!
列車が到着してから発車するまでの間が危険なので、発車するまでは気を抜かずにバッグをしっかり持っていましょう。



不安な人は、ホテルに着くまでバッグはかけたままにしておくと安心ですね♪
4.バッグのチャックにロックをかける
バッグのチャックにロックをかけておくのもアリ。
バッグのチャック部分にロックがかかっていれば、スリもあきらめる可能性大です。
列車内でバッグを切り裂かれたという話は聞いたことがありませんが、街中で観光中にバッグを切られたという話は聞いたことがあります。
心配な人は、防刃素材のバッグを選ぶと安心です♪
イタリアでクレジットカードやパスポートの盗難にあったら?
イタリア旅行中にクレジットカードやパスポートの盗難にあったら?
考えるだけで恐ろしいですが、万が一の場合に備えておくのが大切!
ここでは、盗難にあってしまった場合の対処法を紹介します。
旅行前には、緊急時の連絡先などをまとめたものを用意しましょう。
クレジットカードの盗難にあった場合
クレジットカードの盗難にあったら、すぐに利用停止手続きをしましょう。
旅行前に「クレジットカードの紛失時の連絡先」にまとめておくと◎!
持っている人が多そうなカードの連絡先をまとめました。
クレジットカード | 紛失時の連絡先 |
---|---|
エポスカード | エポス紛失受付センター(24時間受付)に電話でも対応可能。 イタリアから電話する場合:00-800-53403333 (ワールドフリーフォン/24時間・年中無休) 詳細はエポスカードのサイトをご確認ください。 | エポスNetで即時にカードの利用停止と再発行の手続きが可能。
楽天カード | 詳細は楽天カードのサイトからご確認ください。 | 楽天e-NAVI・チャットサポートよりカードの停止(無効化)・作り直しの手続きが可能。
三井住友カード(NL) | 詳細は三井住友カードのサイトをご確認ください。 | VPassからカードの利用停止と再発行の手続きが可能。
イオンカード | イタリアから電話する場合:800-7-88339 詳細はイオンカードのサイトをご確認ください。 | クレジットカード紛失受付係(24時間受付)に電話で対応可能。
リクルートカード | 【JCBの場合】 会員専用WEBサービス「MyJCB」から利用停止と再発行の手続きが可能。 詳細はJCBのサイトをご確認ください。 【Mastercard(R)/Visaの場合】 三菱UFJニコスのサイトから利用停止と再発行の手続きが可能。 詳細は三菱UFJニコスのサイトをご確認ください。 |



スマホにメモしたり、メモをお財布や貴重品ポーチなど数カ所に入れておいたりと複数用意しておくと安心♪
パスポートの盗難にあった場合
パスポートの盗難にあった場合、大使館(ローマ)または総領事館(ミラノ)でパスポートを再発行、または「帰国のための渡航書」を発行してもらう必要があります。
パスポートの盗難にあった場合の手続き手順はこちら。
パスポートの再発行や「帰国のための渡航書」の発行には、警察署で発行してもらった「盗難届(Denuncia di Furto)」が必要になります。
最寄りの警察署に行き、「盗難届(Denuncia di Furto)」を発行してもらいましょう。
大使館(総領事館)で「パスポート」または「帰国のための渡航書」を発行してもらう必要があります。
どちらを発行してもらうかは以後の旅行日程や用意できる書類によって異なるため、まずは大使館(総領事館)に電話で相談しましょう。
在ローマ日本大使館 | +39-06-487-991 9:30-12:45 /14:15-16:30(土日・祝祭日等休館日を除く) ※緊急の場合は、上記時間外でも大使館代表電話に電話できます |
在ミラノ日本総領事館 | +39-02-6241-141 9:15-12:15/13:30-16:30(土日・祝祭日等休館日を除く) ※緊急の場合は、上記時間外でも大使館代表電話に電話できます |
必要書類については、大使館や総領事館のサイトを確認してください。
パスポートを紛失/盗難被害にあった場合(総領事館サイト)
犯罪被害に遭われた方へ(大使館サイト/PDF)
現金の盗難にあった場合
現金の盗難にあった場合。
これはどうすることもできないので、あきらめるしかありません……(涙)
現金は貴重品ポーチなどに入れて服の中に隠すようにしましょう。
財布の中に現金を入れる場合は、少しだけ入れておくと安心です。
ミラノ中央駅では列車内のスリに気をつけて!


イタリア各都市の中央駅は治安が悪いとされていますが、その中でも列車内のスリの被害が多いのがミラノ中央駅。
ホームの入口にはゲートがありますが、ローカル線の安い切符でも中に入れるので「ゲートの中に入れば安心」ということは絶対ありません。
スリたちは安いチケットでゲート内に入り、一日中旅行者を狙って発車待ちの列車内で物色しています。
スリがいなくなることはないので、自分で身を守るしかない!
ミラノ中央駅で始発の列車に乗る場合は、とくに注意してくださいね。
ミラノ中央駅で列車内のスリにあわないための対策4つはこちら。
在ミラノ日本総領事館のサイトでも、実際にあったトラブルの事例と対策を紹介してくれています。
ぜひ旅行前に読んでみてください。
パスポートの盗難・紛失事案の増加について(パスポート、貴重品携行に際しての注意喚起)
イタリアで実際におきたトラブルやぼったくりについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。