【イタリア旅行のトラブル】実際に起きたトラブル3つと対策方法を現地通訳が解説
スリなどの犯罪が多いイタリア。
「イタリアに行ってみたいけど、トラブルに遭いそうで怖い…」という人もいるのでは?
トラブルを怖がってイタリアに来ないなんてもったいない!という訳で、私が実際に聞いたトラブル談とその対策方法をまとめてみました。
イタリアではどんなトラブルが多いの?気をつけることは?
という人は、この記事を読めば不安なくイタリア旅行ができるはず!
イタリア旅行に行く前に、万全の対策をしてくださいね。
イタリアで実際に起きたトラブル3つと対策方法
イタリアで実際に起きたトラブル3つはこちら。
- ミラノ地下鉄駅の自動券売機でのトラブル
- クレジットカードのトラブル
- 高速道路のサービスエリアでのトラブル
1. ミラノ地下鉄駅の自動券売機でのトラブル
私が以前にご案内したTさんから聞いた話です。
ミラノのホテルに着いた後、地下鉄でドゥオモに行こうと切符を自動販売機で買おうとしたTさん。
すると、自動販売機の前に2人の女の人が来たそうです。
(見た感じ、小奇麗なジプシーっぽい感じの人だったとか・・・)
2人はイタリア語と英語で、しきりにTさんに
「こっちの切符(1日券や1週間券などの高いもの)がいいよ」
「これは他の都市でも使えるよ」
などと言ってきたそうです。
ミラノの地下鉄の切符が他の都市でも使えるわけがないので、1回券を買おうとしたところ、今度は
「この機械は小銭は使えない。紙幣で買わなきゃ」
とのこと。
その時は小銭がなかったので、10ユーロを入れると、お釣りがジャラジャラ出てきました。
(ミラノの地下鉄の1回券は1ユーロなので、お釣りは9ユーロでした)
……と、その時!
2人がお釣りの出てくる所にすばやく手を突っ込み、お釣りを掴んで自分のポケットに入れてしまいました。
Tさんも慌ててお釣りを掴みましたが、掴めたのは2ユーロほど。
「なんじゃこりゃ~!」と思ったTさんは、以前どこかで見た
外国で怒る時は、日本語で思い切り怒った方がいい
という言葉を思い出し、日本語で2人に向かって思い切り怒ったそうです。
ムキィィィィイ━━━━━(#`Д´)凸
すると、2人はおとなしくポケットからお釣りを出し、Tさんに返したそう。よ、良かった!
自動券売機でのトラブルの対策方法は?
このトラブルは、ミラノやローマなどの大都市でよくありそうな話。
大都市って観光客が多いので、観光客を狙った怪しい人たちも集まりやすいのです。
とくに、中央駅構内や周辺はスリも多く出没するエリア。
「怪しい人が近づいて来るな…」と思ったら、キッと睨んで「近づいて来るな!」オーラを出しましょう(笑)
手で「あっちに行って!」と意思表示するのもあり。
また、お釣りがたくさん出てくるとモタモタッとなってしまうので、常に小銭を用意しておくのも効果的。
売店で1ユーロのペットボトルの水を買ったり、少額の電車やバスのチケットを買ったりする時には、紙幣ではなくコインで払うようにすると◎。
切符を買うのに夢中になっている間に、バッグからお財布をすられてしまう可能性も(イタリアって怖い…涙)。
人が多い場所に行く時には、バッグを持つ位置にも気をつけて!
バッグは、
こうしておくとスリ対策にもなるので安心。人が多い電車やバスに乗る時にも有効です♪
- 自動券売機を使う時に誰かが近づいてきたら追い払う
- たくさんの釣銭が出ないよう小銭を用意しておく
- 人が多い場所ではバッグは前に持つ
2. クレジットカードのトラブル
このトラブルは、以前パルミジャーノ工場などにご案内したMさんに聞いたクレジットカードのトラブルです。
イタリアで使おうと、日本から持ってきたクレジットカード。
いざ使おうとすると、どこのお店でもある事を聞かれるのですが、それが分からずイタリアでは全く使えないとのこと。
そのある事とは、「PINナンバー(暗証番号)」!!
現在、ほとんどのクレジットカードにはIDチップが埋め込まれているため、カードを使用するときにはカードを作った時に設定した暗証番号が必要になります。Mさんいわく、
「日本では聞かれたことがなかったから、暗証番号なんか知らなかったんだよね~」
確かに、日本ではサインも不要なお店があったような・・・。
(この話を聞いたのはだいぶ前の事なので、2021年現在は日本でも暗証番号が必要になっているかも)
イタリアではクレジットカードの盗難なども多いためか、クレジットカードを使用するときには必ず暗証番号を聞かれます。
スーパーマーケットでクレジットカードを使用しようとすると、暗証番号だけでなくパスポートなどの身分証明書も必要になる場合があります。
イタリアからクレジットカード会社に電話をし暗証番号を聞こうとしたMさんですが、暗証番号は自宅に郵送する仕組みになっていて直接は教えてもらえませんでした……(涙)
結局Mさんは、クレジットカードが使えないために節約の旅をする羽目になったそうです……トホホ。
クレジットカードのトラブルの対策方法は?
旅行前には必ずクレジットカードの暗証番号の確認を!
分からない場合はクレジットカード会社に連絡をすれば、自宅に郵送で暗証番号を郵送してくれます。(カード会社によっては、サイトから問い合わせをすればすぐに暗証番号が分かるシステムのところもあるようです)
郵送の場合は、自宅に送ってもらうのも1~2週間ほどかかるので、旅行前には時間に余裕を持ってクレジットカード会社にお問い合わせくださいね!
イタリアでクレジットカードを使う場合、「PIN(ピン)」と言ってカード決済の機械を渡されるので
を押せばOK!
- 出発前に、旅行に持ってくるクレジットカードの暗証番号の確認を!
海外旅行傷害保険が自動付帯(カードを持っているだけで保険が適用される)の、イタリア旅行におすすめのクレジットカードはこちら。
3. 高速道路のサービスエリアでのトラブル
以前、こんなスリ事件がありました。
Aさんが高速のサービスエリアにあるレストランで食事中に、上着のポケットから財布を抜かれ、現金だけを取られてしまいました。
その人の背後に男の人が座っていたそうなので「その人ではないか」ということなのですが、結局犯人はわからず……。
食事中には誰も何も気づかず、食事を終えて外に出た時に財布がいつもと違うポケットに入っているのに気づき、中を見てみたところ現金だけがなくなっていたそうです(涙)。
食事の会計の時(セルフサービスのレストランなので、会計をしてから好きな席に座って食べます)に、財布にたくさんの現金が入っているのを見られていたのかもしれません。
このサービスエリアは、とくに治安が悪い地域ではなくレストランもある大きくてきれいなところ。
レストランにも人が少なかったそうなので、まさかスリがいるとは思わなかったのでしょうね……。
この後、地元の警察に被害届を出されたそうですが、海外旅行保険では現金の盗難は保証されません。
治安が悪いと言われる大都市や南イタリアではなく、北イタリアの小さな町近くのサービスエリアで起こったスリ事件。
イタリアでは、小さな町でもスリにご注意を!
高速道路のサービスリアでのトラブルの対策方法は?
たまにお財布にたくさんの現金(お札)を入れている人を見かけますが、絶対にやめましょう!
どこで誰に見られているかわかりません(やっぱりイタリアは怖い…涙)。
財布に入れるお金は最小限にし、残りは首からかけるポーチなどに入れるなどして服の下に隠しておくのが◎。
2023年現在、クレジットカードで支払いができるお店がかなり多くなりました。
田舎に行く場合は現金も持って行った方がいいですが、大都市に行くなら支払いはほとんどクレジットカードでOKですよ。
現金が必要になった場合は、現地でキャッシングをするのもあり。
- 財布にたくさんの現金を入れておかない
- 財布に入れるのは少しにし、残りは首からかけるポーチなどに入れて服の下へ
- 財布を入れた上着やバッグを椅子に掛けておくと危険!(後ろに席がある場合は特に注意)
4. 釣銭詐欺のトラブル
こちらは、ミラノ中央駅構内の売店で起きたトラブル。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
釣銭詐欺のトラブルの対策方法は?
この手の釣銭詐欺は、大都市や観光地では本当によくあります!
相手を見て釣銭をごまかすかどうか決めているので、お釣りをもらった時点でしっかりと金額を確認しましょう。
お釣りをたくさんもらうと数えるのが大変なので、常に少額紙幣やコインを用意しておくのも◎。
売店で購入する場合は少額のものが多いので、お釣りでもらった5ユーロ札や1~2ユーロコインを小銭入れに入れて持ち歩くのも効果的です。
我が家のイタリア人は、常にズボンの前ポケットに小銭を入れています(笑)
ちょっとした買い物なら、財布を出さずにコインを出すだけなので簡単!
- お釣りはもらったその場で数える
- たくさんの釣銭が出ないよう小銭や5ユーロ札を用意しておく
イタリア旅行のトラブル まとめ
安全な日本では大丈夫なことでも、イタリアだとスリなどの犯罪者に狙われてしまうこともあります。
イタリアに来たら、日本にいる時よりも少し(かなり?)気を引き締めて行動するようにしてくださいね。
少し気を引き締めるだけで、ほとんどのトラブルは防げるハズ!
皆さんのイタリア旅行が、トラブルなく楽しいものになりますように……。
イタリア旅行で多いトラブル&対処法についてはこちらの記事でも紹介しています。