
そんなあなたの疑問にお答えします。
この記事では、
✔どんな時にチップを渡せばいいの?
✔チップの渡し方は?
✔チップの相場は?
タクシー/専用車・送迎車/レストラン/ホテル
について詳しく説明していきます。
「今度初めてイタリアに行くけどチップはどうなってるの~?」という人はぜひ参考にしてくださいね。
イタリアのチップ事情① イタリアってチップは必要?
日本ではチップの習慣がないので、海外に行く場合に「チップって何?どうすればいいの?」と気になってしまう人も多いのでは?
イタリアは、ズバリ「チップはなくてもOK」。
アメリカ、カナダのように「チップはほとんど義務」ではないので、イタリアではチップを払う習慣はあまり浸透していません。
(イタリア人は、チップはなくて当たり前という感覚の人が多いです)
レストランでテーブルに着くと自動的にテーブルチャージが取られるので、店を出る時にチップを置かなくても大丈夫。
レストランのテーブルチャージは、レシートに「Coperto(コペルト)」と書いてあります。
レストランのランクにより値段が変わりますが、通常1人2~3ユーロぐらい。
(4人で行くと8~12ユーロぐらいになります)
テーブルチャージには、テーブルクロス代・テーブルナプキン代・パン代が含まれています。
「食べると後で請求が来る」ということはありませんのでご安心を。
イタリアのチップ事情② どんな時にチップを渡せばいいの?
チップの習慣はない(義務ではない)イタリアですが、もちろんチップをもらえればイタリア人はとっても喜びます(笑)。
✔レストランやその他のサービスがものすごく良かった
✔サービス以外のことを頼んだ
こんな時にはチップを渡すと◎。
言葉で「Grazie!(グラツィエ!=ありがとう)」と言うだけよりも、もっと感謝の気持ちが伝わります。
イタリアのチップ事情③ チップの渡し方は?
普段渡し慣れていないと「チップを渡したいけど、どうやって渡せばいいの?」という人も多いです。
私たちも観光業なのでご案内したお客様からチップを頂くことがあります。
渡し方は人それぞれですが、私たちが感じる
✔これはちょっと・・・という渡し方
を紹介します。
これからイタリアに行く人はぜひ参考にしてくださいね。
こう渡せばスマート!という渡し方
✔ポチ袋などに入れたチップを別れ際にくれる
✔支払い時に多めにくれ、「多めに入れていますがどうぞ」と言ってくれる
オタオタせずにスッと渡してくれるのがスマートだな、ともらう側は感じます。
これはちょっと・・・という渡し方
ドライバーの主人がよくこうやってチップを渡されるらしいのですが(日本ではチップはこうやって渡しましょう、と言うのが主流なんでしょうか?)、イタリア人からすると
「何かいけないお金(麻薬受け取り時の支払いとか。笑)を受け取っているみたい」
に感じるそうです。
「お金を直接渡すのはちょっと・・・」という人はポチ袋に10~20ユーロを入れたものをいくつか用意しておくと便利。
渡したい時にサッと渡せます。
イタリアのチップ事情④ チップの相場は?
チップの相場って難しいですよね。
アメリカなどチップが義務化している国なら「チップは〇%ぐらい」と相場が決まっているのですが、イタリアではチップは義務ではないので相場はありません。
渡す側の気持ちなので、その時の気持ちや手持ちのお金によって決めてOK。
でも、そうは言っても「じゃあ、いくら渡せばいいの?」ってことですよね。
私がチップを渡す場合の目安を紹介しておきますね。
でも、旅行に行った時にはチップを渡すことが多くなります。
自分も観光業をしているので、やっぱりチップをもらうと嬉しくなる気持ちはよく分かります♪
チップの相場:タクシーで渡す場合
イタリア生活ではタクシーに乗ることはあまりないのですが、乗る時には「タクシー料金を少し多めに渡す」ようにしています。
日本に帰った時にタクシーに乗る場合も同じです。
例えば、タクシー料金が17ユーロなら20ユーロ払って「お釣りはいいです」と言います。
でも、イタリアによくいる態度が悪いタクシーに乗った時はチップは渡しません。
チップはあくまでも「ありがとう」という気持ちなので、自分が不快な思いをした場合は渡す必要はないと思います。
チップを渡したくない場合は、20ユーロを渡してきっちり3ユーロのお釣りをもらいます(笑)。
チップの相場:専用車・送迎車で渡す場合
ここでは、私たちがご案内していてもらうことが多いチップがどれくらいかを紹介しておきますね。
✔専用車サービス(半日) ⇒ 10~20ユーロ
✔専用車サービス(終日) ⇒ 20~30ユーロ
専用車・送迎車で「チップを絶対渡した方がいい場合」があります。
それがこちら。
✔当日にルート変更してもらった時
当日にルートの変更や追加で立ち寄りをしてもらう場合でも、ドライバーは追加料金を請求しないことが多いです。
ドライバーはチップを期待しているわけではありませんが、別れる時に「今日はありがとう」とチップを渡すと「今日のサービスにとても満足しました」とドライバーに伝わりやすくなります。
【チップの裏技】
これは私たちが時々使う方法なのですが、途中でコースの変更や予定外の場所への立ち寄りをお願いする可能性がある場合、朝ドライバーと会った時にチップを渡しておきます。
チップを先に渡すことでドライバーのテンションは上がりますので(笑)、途中で多少無理なお願いをしても快く応じてくれます。
「予定外のところへ連れて行ってほしい」「終了時間が少し遅くなるかも」などが予め分かっている場合は先にチップを渡しておくのもアリ。
チップの相場:通訳・観光ガイドに渡す場合
通訳や観光ガイドへのチップについても、私の経験から紹介しておきます。
✔終日サービス(8時間)の場合 ⇒ 20ユーロ前後
チップの相場:ホテルで渡す場合
ホテルのチップについて、よく質問されるのがこちら。
「ホテルの部屋にチップを置いたのにそのまま残っていた。チップはいらないの?」
私はイタリアのホテルに泊まった際、いつも部屋にはチップは置きません。
イタリアのルームクリーニング係はチップがなくて普通なのではないかと思います。
私が普段泊まるのは3~4つ星ホテルで、フロントから荷物も自分で持って行くため荷物係にチップを渡すこともありません。
5つ星のホテルの場合は、荷物はスタッフが運んでくれることもあるようなので、その場合は2ユーロほど渡せばいいのではないかと思います。
(経験がなくすみません・・・)
ホテルで何かを頼んで部屋までスタッフが持ってきてくれた時。
この時は、2ユーロほどチップを渡した方がいいかもしれません。
イタリアのチップ事情 まとめ
いかがでしたか?
イタリアではチップは義務ではないので「絶対に渡さなければならない」ということはありません。
ただ、
✔期待以上のことをしてくれた場合
✔料金に含まれていないことをお願いした場合、してもらった場合
には感謝の気持ちをチップで表すと◎。
日本人はチップに慣れていないため、チップを渡すのが難しいかもしれません。
そんな時はとびっきりの笑顔で「Grazie!(グラツィエ!)」と言いながらチップを渡せばOK。
「チップを渡したい」時にはぜひこの記事を思い出してくださいね!