【イタリア旅行のトラブル】日本人が被害を受けたぼったくり事件2つ+ぼったくり対策7つを現地在住者が徹底解説

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観光大国イタリア。
ローマやベネチアなどの観光都市には星の数ほどレストランがありますが、悲しいかな中にはぼったくりのお店もあります。

この記事では、実際に日本人が被害を受けたぼったくり事件を2つ紹介。
ぼったくりレストランを避けるための対策7つも紹介するので、イタリア旅行の予定がある人はぜひ参考にしてください。

目次

日本人が被害を受けたぼったくり事件2つ

過去に日本人が被害を受けた有名なぼったくり事件2つはこちら。

  • ベネチアのレストラン事件
  • ローマのレストラン事件

1.ベネチアのレストラン事件

1つ目は、2018年1月にベネチアで起こったぼったくり事件。
この事件は、イタリアだけでなくスペインでもニュースになったとか。
事件の概要はこちら。

ボローニャ大学に留学中の日本人学生4人が、サン・マルコ広場近くのお店「Osteria da Luca」でTボーンステーキ4皿、シーフードのフライ1皿、赤のグラスワイン2杯、ミネラルウォーターを注文し、なんと1143ユーロ(!)を請求されました。
彼らはお店で一旦支払った後、ボローニャに戻ってからボローニャの警察署に訴えたそう。
ちなみにこのレストラン、某口コミサイトだと評価は1.5……(汗)

2019年からの口コミの中には「普通においしかった」「ぼったくりの店と後で知ってびっくり」とそこまで悪くないものもありました。

2024年現在ではいい評価も増えているので、オーナーが変わったのかも。

でもこのお店、15%のサービス料を取られるようです。
やっぱり、あまり安心して入れるお店ではなさそう……(涙)

イタリアのレストランでは、席に座ると「Coperto(コペルト)」というサービス料(1人1~3ユーロ程度)がかかるので、通常その他に「〇%のサービス料」が別途かかることはありません
……が、観光都市ではサービス料がかかるお店もあるようです。
サービス料を追加することは違法ではないようですが、メニューなどに記載が義務付けられています。

2.ローマのレストラン事件

2つ目は、2019年にローマで起こったぼったくり事件。
この事件は、イタリアのテレビでもニュースになりました。事件の概要はこちら。

ローマ・サンタンジェロ城近くのお店「ANTICO CAFFE’ DI MARTE」が、食事をした日本人観光客へ法外な請求をしました。
なんと、パスタ2皿と水の注文に対して429.80ユーロ!
彼らはお店で一旦支払った後、警察に届け出を出し、Facebookにも投稿したことで話題になりイタリアのニュースでも取り上げられました。

このお店、最初にこの記事を書いた2021年10月時点で閉業していました。
が!もしかするとコロナ禍での一時的な休業かも。またイタリアの観光業が盛り返せば、再開する可能性もあるかもしれないのでご注意を!

2024年8月現在、お店の名前を検索しても出てきません。
どうやら、お店ごとなくなってしまったようです。

ローマは、その前にもナボーナ広場近くのレストランで新婚旅行中の旅行者がぼったくりに遭ったりと、いろいろ起こる場所。
とくに観光名所のすぐ近くにあるお店には注意してください。

観光客が一年中溢れている場所では、観光客を狙ったぼったくりレストランが無くならないんですよねぇ……(涙)

ぼったくりレストランを避けるための一番簡単な方法

ぼったくりレストランを避けるために一番有効なのは「入る前に口コミサイトで評判をチェックする」こと。

過去にぼったくりが起こったレストランの口コミを見てみると、星1つや2つというものばかり。
口コミにも「ぼったくりレストランです!」「気をつけて!」などの書き込みがあることが多いです。

事前に調べたレストランへ行くときは問題ないですが、観光中に「あ~、疲れた……どこかで休みたい!」と近くにあるレストランやカフェに飛び込みで入るときには要注意!

チラッとでもいいので、お店の口コミを見てから入ってくださいね。

これだけで、多くのぼったくりレストランは避けられるハズ……!

ぼったくりレストランを避けるための対策7つ

ぼったくりレストランを避けるための一番簡単な方法は「口コミをチェックすること」ですが、そのほかの対策7つも紹介します。

ぼったくりレストランを避けるための対策7つはこちら。

  1. 入る前にレストラン前にあるメニューで料金を確認しよう
  2. めちゃくちゃ感じがいい客引きには注意しよう
  3. メニューにないものを勧められたら注文する前に料金を確認しよう
  4. 魚料理は「100g当たり」の料金表示や「時価」に注意しよう
  5. レシートをもらったら支払う前にしっかりチェックしよう
  6. テーブル代やチップもしっかりチェックしよう
  7. 支払いはテーブルまたはレジでしよう

1. 入る前にレストラン前にあるメニューで料金を確認しよう

多くのレストランでは店の外にメニューを出しているので、入る前にメニューを見て料金をチェックしましょう。
お店の外にメニューがないお店は避けた方が無難。

店外にメニューがないお店でもいい所はありますが、飛び込みで入るならやっぱり店外にメニューがあるお店の方が安心です♪

2. めちゃくちゃ感じがいい客引きには注意しよう

ローマ・ベネチア・フィレンツェなどの観光都市では、レストランの客引きもすごい!
少し日本語が話せるフレンドリーな客引きが「おいしいよ~」なんて誘ってくることも。

中には「ただのとってもいい人」もいますが、今までのぼったくりの体験談を見ていると、

フレンドリーな客引きにつられて中へ。
中ではメニューにないものを感じよくすすめられて……。
おすすめメニューを食べたら、会計時にびっくり!

というものが圧倒的に多いんです。

たしかに、言葉が通じない外国でとっても感じのいい(さらにちょっと日本語が話せる)スタッフが「うちのレストランにどうぞ~。おいしいよ!」なんて言ってきたら、話も盛り上がってそのまま中に入ってしまう人が多いのもうなずけます。
(私も言葉が通じない国に行ったらやっちゃうかも……)

感じのいい客引きが絶対ダメ!というわけではないですが、中に入る前には必ずメニューを確認することを忘れずに。

めちゃくちゃ感じがいい客引きがいる+店外にメニューがないお店はやっぱり避けた方がいいかも…。
店外にメニューがない場合は「メニューを見せて」と言ってみるのもあり。入る前にメニューを確認できないお店は避けて!

3. メニューにないものを勧められたら注文する前に料金を確認しよう

席に座ってメニューを見ていると、「おすすめは〇〇だよ~」とメニューに載っていないものを勧められる事があります。

メニューの中から「おすすめはどれ?」と聞いて教えてもらう場合は問題ないのですが、メニューにないものを勧められる場合は要注意!
客を見て(この客ならいけそう、と判断して)、めちゃくちゃ高い料理を勧めている可能性があります。

そんな時の対処法はただ一つ。「注文する前に料金を確認する」こと!

英語なら「How much?」
イタリア語なら「Quanto costa?(クワント・コスタ?)」

など何語でもいいので、とにかく注文する前に料金を確認しましょう。

注文時:感じが良くてついつい勧められるままに注文してしまった…まぁ、いっか
  ↓↓
会計時:なんじゃこりゃ~!?(驚愕)

なんてことにならないように注意!

値段を聞いて高すぎる場合は「高すぎる」と言ってOKです。
「それは私たちには高すぎるからやめておきます」「おいしそうだけど高すぎるなぁ…。他のにします」などと断っても問題ないですよ。

海外では「NO」と言わないと「YES」と思われることが多いので、意思表示はハッキリと!

勧められたときに断る英語やイタリアのフレーズを、スマホなどにメモしておくといいかも……。

4. 魚料理は「100g当たり」の料金表示や「時価」に注意しよう

特に魚料理に多いのですが、料金の場所に

  • €〇〇/etto
  • Prezzo di mercato(プレッツォ・ディ・メルカート=時価)

と書いてある場合があります。

etto(エット)とは100gのこと。「100g当たり〇ユーロ」という料金設定になっているんです。

「あ、この魚料理20ユーロだって。これにしよう!」と注文し、大きな魚料理が来て会計時に「え~!200ユーロ!?」とびっくりした経験がある人がいるかも。

「€20.00/etto」と書いてある場合 ⇒ 100g当たり20ユーロ

という事なので、1㎏の大きな魚料理が来たら200ユーロのお会計になってしまうんです。
メニューを見る時には「etto(エット)」の記載に注意してくださいね。

時価の場合はさらに注意が必要!
メニューに料金が記載されていないので、時価のものを注文する時はかなり高額なメニューになる可能性が高いです。

フィレンツェでよく食べられる「Tボーンステーキ」も、メニューには100g当たりの料金が書かれているので注意!

5. レシートをもらったら支払う前にしっかりチェックしよう

支払い時にレシートをもらったら、必ず内容が合っているか確認しましょう。
時々、悪気はなくても間違っていることも…(汗)

メニューを見ている時に、メニューの写真を撮っておくと後で確認ができるので安心ですよ♪

メニューを全部撮らなくても、自分が注文したものが載っている箇所を取ればOK!

6. テーブル代やチップもしっかりチェックしよう

イタリアのレストランでは、テーブルに座るとテーブル代がかかります。

 テーブル代はレシートには「Coperto(コペルト)」と書かれていて、お店のランクにもよりますが大体1人につき1~3ユーロくらい。

ミシュランの星付きレストランなど、高級レストランだともう少し高いかも……。

イタリアではチップは義務ではないので、レシートには普通記載されません。
レシートをもらったら、テーブル代の金額やチップの有無も確認しましょう!

イタリアのチップ事情については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

7. 支払いはテーブルまたはレジでしよう

怪しいお店だとクレジットカードを奥に持って行ったり、支払い時に奥に連れていかれるところがあるようです(怖い…涙)

カードを奥に持っていかれてしまうと、スキミングをされても分かりません。
カードを持っていこうとする場合や、奥で支払いをさせようとする場合は、「機械をここに持ってきて」「ここで支払います」などの意思表示を!

「言葉が分からない…」という人も大丈夫!
今は翻訳アプリを使えば、言葉が分からなくても意思表示はできます。
旅行前には翻訳アプリをインストールし、WiFiは必ず使えるようにしておきましょう。

お店に入る前には口コミをチェックしよう

せっかくのイタリア旅行でイヤな思いをしないために、レストラン選びは慎重に!
事前に下調べをしていないお店に入るときには、入る前に口コミをチェックしましょう。

このひと手間で、ぼったくりレストランや評判の悪いレストランを避けられますよ。

その他の「イタリア旅行のトラブル」については、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

安全なイタリア旅行を楽しむにはWiFiが必須!
「インターネットが使えなくてぼったくりレストランに入ってしまった……」なんてことにならないように、現地で使えるWiFiルーターを持っていくのがおすすめです。

この記事を書いた人
  • 公認ハイヤードライバー
  • 日伊通訳

2008年より夫婦でイタリア個人旅行をサポート!

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