女人禁制!?モデナ郊外のオステリア「Osteria di Rubbiara(オステリア・ディ・ルッビアーラ)」

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もう随分前にこちらのブログで紹介した、モデナ郊外にあるおもしろいオステリア。
なんと「女性だけで予約ができないお店」なんです。

この記事では、このちょっと変わったオステリアを紹介します。
写真が古いので、サイズが小さくてごめんなさい…!

 

SATOKO
この記事はイタリア在住15年、現地通訳&ライセンスドライバーの私サトコ(@satoko_italia)が書いています。
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目次

女性だけでは予約できないオステリア!?

もう随分前になりますが、「ここに行ってみたいんです!」という方(Oさん)をモデナ近郊のあるオステリアにご案内したことがありました。

このオステリア、ちょっと特殊な場所の様で…。
初めは私とOさんだけが行く予定だったのですが、ランチには急遽夫も来ることに。

というのも、夫が電話で予約した時にこんなやり取りがあったんです↓

もしもし、今週の土曜日に2名で予約したいんですが
お店の人
土曜日ですね、いいですよ。ところで、女性2名様ですか?
はい、そうですけど…
お店の人
申し訳ないのですが、男性の方が一緒でないと予約をお受けできないんです
は?・・・じょ、冗談ですか?

実はこのオステリア、昔は修道院だったところで、その頃の女人禁制のしきたりを守って、今も男性が一緒でないと予約を受けないようにしているんだとか。

また、レストランでの給仕も常に男性から。
女性は男性の残り物を食べていたと言う、昔の田舎の風習が残っているそう。(昔のイタリアではそんな事が…汗)

また、このオステリアはバルサミコ酢やランブルスコも作っているそうで、レストランでの食事の前にバルサミコ酢を作っているところを案内してもらえることになりました。

食事前にバルサミコ酢の樽部屋を見学

モデナ郊外の小さな町の外れにある「Osteria di Rubbiara(オステリア・ディ・ルッビアーラ)」。

この建物は1400年代後半に建てられたもの。ベネディクト会修道院として使用されていたこともあったようですが、1800年代後半に当時のペドロ―二家の当主、ジュゼッペ・ペドロ―二氏が購入し、オステリア(当時の居酒屋)をオープンしました。
現在のオーナーは、6代目のジュゼッペさん。代々家族でオステリアやバルサミコ酢醸造を引き継いでいます。

6代目のオーナーと言えば、以前こちらのブログで紹介した「クラテッロ工場のレストラン」と同じ!
ずっと家族が継いでいくことで続いているレストランって、イタリアにはまだまだあるんですね。素敵です♪
クラテッロ工場のレストランはこちらの記事をどうぞ↓

レストランに到着すると、6代目のジュゼッペさんがバルサミコ酢を作っているところを案内してくれました。

ここでは、伝統的バルサミコ酢の他に熟成させないバルサミコ酢等の商品も作っています。

絞ったブドウの汁(モスト)を煮詰めた物(モスト・コット)を、木の樽で時間をかけて熟成させていく「伝統的バルサミコ酢(Aceto Balsamico Tradizionale)」に対して、「バルサミコ酢」とはワインビネガーやカラメルなどを混ぜて伝統的バルサミコ酢の色や味に近づけた物。
伝統的バルサミコ酢を作るのに20~30年かかるのに対して、バルサミコ酢は3ヵ月ほどでできるそうです。

私達が普段、スーパーで見るような安いバルサミコ酢は、このワインビネガーやカラメルが入った物なんですね。
(バルサミコ酢はピンからキリまであり、1瓶2~3ユーロのものから、比較的質のいいものは10ユーロほどで売っています。高いものほど、ブドウの品種にこだわったり、混ぜるワインビネガーの量を少なくしたり、カラメルを混ぜないなどしているそうです)

バルサミコ酢の説明が終わったら、レストランでバルサミコ酢の試食をさせてもらい、その後はそのまま食事へ。

バルサミコ酢が使われた郷土料理を堪能!

レストラン到着時、バルサミコ酢の樽部屋に案内してもらうためにレストランの中に入った時に、入り口に「携帯、テレビの持込を禁止する」という張り紙を発見。(「テレビなんて誰が持って入るんだ」とみんなで突っ込んだのですが…笑)
夫が「こんな張り紙があるよ」と教えてくれたので、みんなで「じゃあ、携帯の電源を切っておこうか」と電源を切りました。

バルサミコ酢の樽部屋での説明が終わり、レストランでお料理が運ばれてくるのを待っている間、入り口近くにこんな物を発見。

どうやら、携帯電話を入れる箱みたい。
「へ~、こんな物まであるんだね」と話していると、私達に近づいてくる男性が。
先ほどジュゼッペさんが「父親です」と紹介してくれた、ここの5代目です。(ニコリともしない、こわーいおじさんです…汗)

「ここは携帯は禁止だよ」と言うので、「もう電源を切りました」と答えると、
「持って入るのも禁止だよ。あそこの箱に入れなさい」と、携帯を入れる箱を指差して去っていきました。

こ、こわいよ~~~!!(涙)

結局、私達は携帯箱には入れなかったのですが、後から入ってきた人たちを見ていると、みんな携帯を箱に入れてからレストランに入ってきます。
へ~~、このレストランではそうするのが常識なのね。

このおじさんにビクビクしながらも(笑)、お料理はとってもおいしかったです。

この日は土曜日だったので、メニューはレストランが決めたコースメニューのみでしたが、平日は通常メニューがありますよ!

ボリューム満点!

パスタもお肉もおいしかったのですが、この「鶏肉のランブルスコ煮と玉ねぎのバルサミコ酢煮」が最高においしかったです!

バローロ煮と言うのは聞いたことがありますが、ランブルスコ煮は初めて。
ランブルスコもバルサミコ酢も、ここで作っている物を使っているとか。そりゃ、おいしいはず!

最後は、デザートと一緒にリキュール類も出てきました。これも、全てここで作っているものばかり!
私は「Nocino(ノチーノ=くるみのお酒)」を頂きました。

ボローニャ・モデナからぜひ足を運んでみて!

「Osteria di Rubbiara(オステリア・ディ・ルッビアーラ)」は、モデナの郷土料理が自家製のランブルスコやバルサミコ酢、リキュール類などと一緒に楽しめる贅沢なオステリアでした。

ボローニャやモデナに来たら、ぜひ足を延ばしてみてくださいね。
あ、レストランに入る時には、携帯電話を箱に入れるのをお忘れなく!(笑)

Osteria di Rubbiara(オステリア・ディルッビアーラ)
所在地:di, Via Risaia, 2, 41015 Nonantola MO, Italia
電話番号:+39059549019
URL:http://www.acetaiapedroni.it/
営業時間:日曜日・月曜日12時~14時│水~土曜日12時~14時、20時~22時
定休日:火曜日

 

SATOKO
こちらのオステリアには、モデナまたはボローニャから専用車でのご案内が可能です。お問い合わせはこちらから⇒
この記事を書いた人
  • 公認ハイヤードライバー
  • 日伊通訳

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