え、なにこれ!?イタリア在住18年の現地通訳がイタリアに来た頃に仰天した事8つ

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2006年からイタリア暮らしを始めた私。
今年2023年3月から、イタリア暮らしの年数が18年目に突入しました!

「Ciao」と「Grazie」くらいしか話せないままイタリアに来て早18年。
最初の2~3年は、日本とはまったく違うイタリアのペースや習慣になれるので必死だったような…。

今回は、そんな私がイタリアに来たばかりの頃に「え、なにこれ!?」と仰天した事を8つ紹介します。
イタリアに何度も旅行に来ている人なら「あるある~♪」と共感してもらえるかも。
イタリアの事はあんまりよく知らない人、これからイタリア旅行に行こうと思っている人には、(本当の)イタリアについて知るきっかけになればうれしいです。

では、さっそく見ていきましょう!

目次

イタリアのトイレって水洗ボタンはどこにあるの!?

 イタリアに来たばかりの頃、トイレの汚さには随分泣かされた私。
(2023年現在、だいぶトイレがきれいなお店も増えましたが、私がイタリアに来た2006年頃はトイレが汚いお店も多かった…!涙)

便座がないトイレがたくさんあったり、便座があっても靴跡が付いていたり、「トルコ式」という名前の和式トイレみたいなトイレがあったり…。
トイレの水洗ボタンも様々で、すぐに分かるものからとっても分かりにくいものまであります。

ここでは、イタリアのトイレで私が見たことがある水洗ボタンを3つ紹介!(これ以外にもまだまだあるかも…)

①壁に付いている白いボタン

便器の上の部分ではなく、便器の近くまたは少し離れた壁の部分に白いボタン(四角や丸)が付いていることがあります。
少し離れた場所にある場合、「え?あれ?水洗ボタンはどこ?」とウロウロ探してしまうかも(笑)
親切なお店だと「Water→」「Acqua(アクア│イタリア語で水)→」と書いてくれています。

この前行ったレストランのトイレに、白いボタンがありました。こんな感じ↓

間違えてアラームの紐を引っ張らないよう注意!

②水洗タンクからぶら下がっている紐やチェーン

水洗タンクが高い所に設置されていて、そこから紐やチェーンがぶら下がっていることも。
紐やチェーンを引っ張ると水が流れます。

トイレには緊急用のアラームが付いている場合、上の写真のようにアラームの紐も上からぶら下がっていることがほとんど。

「水を流そうと思って紐を引っ張ったらアラームだった…汗」という経験談を時々聞くので、紐を引っ張る時にはアラームではない事を確認して!
(アラームの場合、紐の先が赤くなっていたり「ALARM」または「ALLARME(イタリア語でアラーム)」と書いてあることが多いです)

③壁や床に付いている黒いボタン

ちょっと暗くて分かりにくいかもしれませんが(昔の写真なのですみません)、壁に黒い足踏みボタンが付いていて踏むと水が流れます。
あるレストランの水洗ボタンは、同じような黒いボタンが床に付いていました。

イタリアでトイレに入って押しボタンが見当たらない場合は、壁や床の足で踏むボタンを探してみてくださいね!

トイレの洗面台(手洗い場)でも分かりにくい所が…。
もしも、蛇口の下に手をかざしても水が出ない場合は床を見てみてください。
床に足踏みレバーが付いている場合がありますよ~♪

イタリアのトイレの水洗ボタンはデザインもいろいろ。
「統一してくれよ……」って思いますが(笑)、これもデザイン大国イタリアならでは!?なのかも。

ミネストローネは赤くない!?

肌寒い日は、コトコト煮込んだ野菜スープが飲みたくなる私。
野菜のうまみが詰まったスープ、おいしいですよねぇ…。
最近、以前よりも野菜のスープが体に染み渡るのを実感。え?年を取ったから?(笑)

イタリアの野菜スープと言えば「ミネストローネ」ですが、イタリアに来た頃にびっくりした事。それは、

ミネストローネは赤くない!

ということ。

イタリアではミネストローネにトマト缶は入れません。
入れる人もいるのかもしれないけど、イタリアで今まで日本の様な赤いミネストローネは見たことがないなぁ…。
(中に入れる野菜のひとつとして、トマトを小さく切って入れることはあります)

野菜と塩だけでコトコトと煮込むので、緑色のミネストローネになります。
(かぼちゃや人参をたくさん入れると、オレンジっぽいミネストローネに。味も甘めになるので野菜嫌いの子どもにも◎!)

我が家は野菜嫌いの子ども達がいるので(涙)、出来上がったミネストローネをハンドミキサーで潰してポタージュの様にして食卓に出しています。
じっくりと時間をかけて煮込むので、野菜の旨味が体に染み渡る「食べる野菜スープ」になりますよ!

作り方は、ずいぶん前に別のブログで紹介した「(夫の)マンマの作り方」を載せておきます。


特に寒い時期にぴったりのミネストローネ。ぜひ一度作ってみてくださいね!

さっきこのレシピを久しぶりに見て、マンマの作り方を思い出した私(←いつも自己流で作ってました…汗)
次はこの作り方(じゃがいも丸ごと)で作ってみるぞ~!

パルミジャーノ・レッジャーノのヘタは食べられる!?

イタリアチーズの王様と言われている「パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)」 。
ひとつで32~33kgあるパルミジャーノ・レッジャーノの塊ですが、その皮(外側の部分)が食べられるって知っていますか?

外側は硬くテカテカとしているので蝋を塗っていると思っている人もいるかもしれませんが、この硬い外側の部分も全部パルミジャーノです。
お店でパルミジャーノを買うと、必ずこの外側の部分が付いてきます。
チーズの部分を食べていって、最後に残った外側の部分を捨てしまう人も多いと思うのですが、ちょっと待って!

・・・その部分、実は食べられるんです。

残ったパルミジャーノの外側の部分をスープなどに一緒に入れて15~20分ほど煮込むと、柔らかくなってお餅のような食感に
スープもチーズの風味が出て、とってもおいしくなりますよ。

日本ではパルミジャーノを塊で買うことは難しいかもしれませんが、イタリアに来てお土産にパルミジャーノを買って帰ったらぜひ試してみてくださいね!

私たちがご案内する「ボローニャ・モデナ発着ツアー」の中で、パルミジャーノ工場を見学できるツアーはこちら。

 イタリア人はジェラートを夜中に食べる!?

 イタリアのお店ってレストラン以外は19時くらいには閉まってしまうところが多いのですが、ジェラテリア(ジェラート屋さん)は別!
特に夏は夕食後に散歩がてら「近所のジェラテリアにジェラートを食べに行こう~♪」と出かける人も多いんです。

そのため、イタリアのジェラテリアは夜遅くまで開いているところがたくさん!
お店も全部閉まっていて誰もいないような小さな町でも、ジェラテリアの前だけは人だかりができていることも…(笑)

イタリア人にとってジェラートは無くてはならないもの。
イタリアに夏に来るなら、イタリア人たちに交じって夜遅くにジェラートを食べてみるのも貴重な体験かも!?

ランブルスコは樽売りがある!?

モデナ近郊のランブルスコの大型ワイナリーでは、毎年2~3月の期間限定でおもしろいものを見ることができます。

ランブルスコは、モデナを中心としたエミリア地方(ボローニャより西側の地域)で作られる弱発泡性の赤ワイン。
モデナ地方のこってりしたパスタ料理や、生ハム、パルミジャーノによく合う軽口のワインです。

日本では甘口(amabile|アマービレ)が主流なのに対して、モデナではお料理と一緒に食べる時は辛口(secco|セッコ)や中辛(semisecco|セミセッコ)を好んで飲みます♪

それは「ランブルスコの樽売り」!

毎年2月~3月頃になると、瓶詰めが始まる前に樽売りが行われます。
30ℓや50ℓでランブルスコを買っていくのは、地元の人たち(とくにおじいちゃん)。
毎日飲む人にとって、樽でまとめて買うのはとてもお得なんです。

ちなみに、普通は750mlで2.40ユーロほどのランブルスコですが、樽で買うと1ℓで1ユーロほど。
う~~~ん、お安い!

ワイン売り場の隅にある、樽売り専用の売り場。
各種ワインが入ったそれぞれのステンレスタンクに、一つずつガソリンスタンドの様な機械が取り付けられています。

機械からはチューブで樽に入れていきます。
まさにガソリン並み!?

この辺りの人は毎年樽で買っている人が多いので、皆自分の樽やポリケースを持っています。

ワイナリーに買いに来るときは、車のトランクに樽やケースを入れたままバックで売り場に車つけます。
すると、ワイナリーの人がチューブで買いたいワインを直接入れてくれるんです。

買ったワインは、家で自分たちで瓶に詰め替えます。

私たちが以前住んでいた賃貸アパートでは、大家さんが毎年この時期になると1年分(300ℓ!)のランブルスコを樽買いして、家のガレージで1ℓ瓶300本に詰め替えていました。……300ℓってすごい!(笑)

2~3月しか見られない、ランブルスコの樽売り。
この時期にモデナに来る人は、ワイナリーの見学をしてみると面白いかも!?

イタリア人は朝しかカプチーノを飲まない!?

 最近は昼食の後や午後の時間帯にカプチーノを頼んでも普通に作ってくれますが、私がイタリアに来た15年前には「えぇ?」とびっくりされることがほとんどでした。

というのも、イタリア人ってほとんどの人が朝(午前中)にしかカプチーノを飲まないんです。
昼食後や午後のお茶タイム、夕食後に飲むのはエスプレッソ(または、カフェ・マキアート)。

SATOKO
カフェ・マキアートはエスプレッソの上に泡立てたミルクをのせたもの。
小さなカプチーノのような感じです。
「エスプレッソは苦くて苦手~!」という人は、カフェ・マキアートを試してみるといいかも!

イタリア人曰く、「ミルクが重いから朝にしか飲まないよ」とのこと。
どうやら、泡立てたミルクがたっぷり入ったカプチーノは胃にどっしり来るみたい。腹持ちがいいんでしょうね。

というわけで、イタリア人はカプチーノを朝(午前中)にしか飲まない人が多いです。
でも、観光客が昼食後や夕方にカプチーノを注文してもちゃんと作ってくれるので安心してくださいね!
(観光客がほとんど来ないような小さな村だと、怪訝な顔をされるかも…汗)

ファーストフード店のトイレはレシートが必要!?

イタリアに来て思ったのは、公衆トイレが少ないこと。
日本ならキレイなトイレが少し歩けば見つかりますが(コンビニのトイレも便利)、イタリアではトイレの表示を探すのに一苦労。

しかも、やっと見つけたトイレが有料だったり汚かったり。。。
観光大国にも関わらず、イタリアのトイレ事情は最悪です。

ボローニャでも無料のトイレはいくつかあるので、次回ご紹介しようと思いますが、観光時に意外に便利なのがファーストフード店。
以前は誰でも入れるようになっていたのですが、トイレだけの利用者が多いためか、最近は何かを注文した人だけがトイレも利用できるようになっています。

どういう仕組みになっているかと言うと。。。
トイレの入り口にある機械に、レシートに書かれてある暗証番号を入力すると中に入ることができます。

(レシートが汚くてごめんなさい・・・> <)

ボローニャ、Via Ugo Bassiにあるバーガーキングのトイレ。
入り口のドアの横の機械で暗証番号の数字を押すと、ドアが開きます。
(「PIN BAGNO」の横に書かれている数字が暗証番号)

他のファーストフード店では、トイレの入り口にガードマンが立っていて「レシートを見せて」と言われるところもあるようです。
ファーストフード店のトイレでドアが開かなくて困ったら、一度レシートを見てみてくださいね!

イタリアのお役所仕事はスムーズにいかないのが当たり前!?

イタリアに住み始めた多くの人がストレスを感じるのが、「お役所仕事がどうにもこうにもスムーズにいかない」こと。
日本ではその日にもらえるような書類をもらうのに何週間も(ものによっては何か月も…涙)かかったりします。
イタリアで何かをしようと思ったら、日本の何倍(何十倍?)もの時間がかかると覚悟しましょう(笑)

また、人によって言う事が違うのも困りもの…(涙)
例えば、市役所の窓口で何かを聞くと、担当の人によって言う事が違う事がよくあります。

イタリアでは、あまりよく知らないのに適当に答えてしまう人が結構多い…(きっちりしている人もいるんですけどね)。
何かを確認するときは、2人以上に聞いて確認する癖が付きました。

イタリアで生活していると、知らない間に忍耐力が付きますよ!(笑)

イタリア暮らしも15年経ち、私もだいぶイタリア人らしくなってきました

今回は、私が15年前にイタリアに来たばかりの頃にびっくりした事をまとめました。
あの頃に比べると、15年経った今では私もだいぶイタリア人らしくなってきました(笑)

今では、たまに日本に帰ると日本の生活が便利すぎて感動します。
でも、イタリアに戻ってくるとこのゆる~い感じにホッとしたりするんですよね。

日本とはかなり違う事も多いイタリア。
また、日本人がイメージするイタリアとはちょっと違うな…と思う事もたくさんあります。

イタリア旅行に来る前に、この記事を読んで「へぇ、イタリアってこんな所なんだ」と分かってから来るといいかも。
イタリア旅行前の情報収集に役立ててもらえればうれしいです!

この記事を書いた人
  • 公認ハイヤードライバー
  • 日伊通訳

2008年より夫婦でイタリア個人旅行をサポート!

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