【イタリア旅行初心者向け】イタリア旅行で注意すること7つとその対処法をライセンスドライバー&通訳が解説
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イタリア旅行に行くと言ったら「イタリアは危ない!気をつけろ」と周りの人から言われて……
え~~?危ないってどれくらい危ないの?何に気を付けたらいい!?
と不安になっていませんか?
私たちのツアーでご案内する方からもよく「イタリアの治安はどうですか?気をつけることは?」という質問が届きます。
そこでこの記事では「イタリアに来たら注意すること7つと対処法」について、ライセンスドライバー&通訳が解説。
「イタリア旅行は初めて」「イタリアは危ないって聞くけど、何を気をつければいいのかわからない」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
イタリア旅行で注意すること① バッグは常に前に持つ
イタリアの観光地など人が多いところでは、バッグは常に前に持つ癖を付けましょう。
リュックなら後ろではなく「前に」背負いましょう
イタリア在住日本人の怖~い体験談
私がまだイタリアに来て1~2年ほどの頃、列車でフィレンツェに行った時のお話です。
列車を降りて地下の通路をたくさんの人と一緒に歩いていました。
その時斜め掛けバッグをかけていたのですがバッグの部分が後ろに。
「あ、バッグが後ろにあるから前にしよう」と後ろのバッグに手をかけようとしたら……
誰かの手に触れました。(ぎゃー!)
慌ててバッグを前に回し、バッグを抱えるように地下道を抜けました。
あの時、もう少しバッグを前に回すのが遅ければスリの被害に遭っていたかもしれません。
それから、人込みを歩くときには常に体の前にバッグが来るように気をつけています。
イタリア在住日本人が日本でやってしまうこと
イタリアに住んでいると「人混みではバッグは前に持つ」が習慣になってしまうので、日本に帰った時にもついついこんなことをしてしまいます。
たとえば、駅やショッピングセンターなどでエスカレーターに乗るとき。
すぐ後ろに誰かの気配を感じると、無意識にスッと斜め掛けバッグを前に持ってきてしまいます(苦笑)
後ろにいる人が怪しいと思っているわけではなく、後ろに誰かがいると感じたら手が勝手に動く感じ。
バッグを前にした後で「ハッ!ここは日本だった」と思い、ホッとすることも多いです。
これは「イタリア在住病」と言えるのかも……(笑)
イタリア観光におすすめのバッグたち
私が使いやすそうだなと思ったバッグを紹介します。
(次回、日本に帰った時に買って帰ってくるか検討中……!)
「今度イタリア旅行に行くけど、どんなバッグを持っていけばいいの~?」という人は参考にしてくださいね。
レディースリュック
レディース斜め掛けバッグ
メンズリュック
メンズボディーバッグ
イタリア旅行で注意すること② 財布に現金をたくさん入れない
何かの支払いの際、開けたお財布からたくさんのお札が見える人がいます。
これ、危ないです!
自分のお財布が見られていると常に意識しましょう。
また、お札を銀行の封筒に入れて持ち歩き、支払いの際封筒から出して支払う人も危ないです!
「あ、この人現金をたくさん持っているな」と目を付けられると被害に遭いやすいので、お店などの支払い時には自分が持っているお金が見えないよう気を付けましょう。
特に人が多い駅の売店や露店などのお土産屋さんなどは要注意!
周りにたくさん人がいる所では、あなたの後ろにスリがいるかもしれません……。
対策法はこちら。
残りの現金は首からのポーチに入れて服の下に入れておく
水などを買うときのために小銭を小銭入れやポケットに入れておく
できるだけ「私(僕)はお金を持っていませんよ~」とアピールしましょう(笑)。
イタリア在住日本人の体験談
私の体験談ではないのですが、お客様の中にこんな体験をされた方がいました。
高速道路のサービスエリアの中にあるセルフサービスのレストランで食事中に、上着のポケットに入っていた財布から現金だけを抜かれてしまいました。
どうやら、レストランのレジでの支払いの際に現金をたくさん持っているのを見られてしまったよう。
セルフサービスのレストランなので、席は自由に選べます。
狙った人の背後の席に座り、背中を向けたまま手探りで上着のポケットから現金だけを抜き取ったようでした。
……これは、もうプロですね(涙)
特にバカンスの時期は、車で移動するヨーロッパからの旅行者が多く利用するサービスエリア。
彼らを狙ってスリのプロがウロウロしているのかもしれません。
日本人旅行者がサービスエリアを利用することは少ないと思いますが、レンタカーなどで移動する予定の人は気をつけて!
おすすめのポーチ類・小銭入れ
私が使いやすそうだなと思ったポーチ類や小銭入れを紹介します。
「スキミング防止機能」が付いていると、さらに安心♪
こんな防犯ベルトもあるんですねぇ……おもしろい!
イタリア旅行で注意すること③ お釣りはもらったらその場で確認を
私たちのツアーでご案内する方たちからよく聞くトラブルがこちら。
露店でお土産物を買ったらお釣りをごまかされた
などなど、特に売店や露店などでお釣りをごまかされたり、ごまかされそうになったりすることが多いです。
実際にあった釣銭詐欺については、こちらの記事に実例と対策法をまとめています。
ぜひご参照ください。
イタリア旅行で注意すること④ 荷物から目を離さない・列車乗車後も発車までは気を抜かない
イタリアに10年以上住んでいると、日本に帰った時に驚くことがあります。
それは「バッグや携帯などをカフェなどのテーブルに置いてその場を離れる人が多い」こと。
日本ではカフェなどの席を取るために、椅子に自分のバッグや携帯などを置いてから飲み物などを買いにいく人がいますよね。
イタリアでそれをすると、一瞬でバッグや携帯が無くなるので要注意!
スーツケースなどの大きな荷物を持っている時にも注意が必要です。
「スーツケースを置いておいて、ちょっと売店で買い物を……」も危険!
少し目を離している間にスーツケースがなくなってしまった、というケースも(涙)。
また、列車の中の荷物置きにスーツケースを置いていて、知らない間にスーツケースがなくなっていた、というトラブルもあります。
この場合は途中の駅で取られたわけではなく、どうやら発車前にすでにスーツケースを取られていた可能性が高いです。
ミラノなど始発になる駅は特に要注意!
ホームエリアに入るには切符が必要ですがローカル線の切符でもいいので、一番安いチケットを買って中に入り、ホームエリアを1日中ウロウロしてカモを探している輩もいるようです。
対策法はこちら。
誰かひとりが必ず見ておくか、常に自分と一緒に移動させましょう
列車の荷物置き場に置くときにはチェーンを使用する
荷物置き場に置いたらチェーンをしてから席に行きましょう。
チェーンがない場合は発車まで荷物から目を離さない
とくに始発となる駅では停車時間が長いので、荷物置きに置きっぱなしになっている荷物が狙われる可能性大!
チェーンがない場合は発車まで荷物を見ておくと安心です。
椅子にバッグや携帯を置いてレジに行くのは✖
日本のように席取りをしてレジに行くのはNG。一瞬でバッグや携帯はなくなります(涙)
レストランでは背中と椅子の間にバッグを挟んでおくと安心。
バッグを椅子に掛けておくと、後ろを通る時にさっと持っていかれてしまうこともあるので注意しましょう。
旅行時にはワイヤーロックがあると便利です。
イタリア旅行で注意すること⑤ 親切に荷物運びを手伝ってくれる人にも注意
最近ボローニャ中央駅の利用者から聞く話がこちら。
大きなスーツケースを持っていると親切に手伝ってくれる人がいるそう。
「わ~、親切な人だな」と思っていると後でチップを要求されるので注意!
手伝ってくれる人全員が悪い人ではないのですが、チップ目当てで手伝おうとしてくる人もいるので気をつけてください。
イタリアでは列車の乗り降り時、列車の中で上部の荷物置きに荷物を入れる際に困っていると手伝ってくれる人が多いです。
スーツケースを持って歩いていて「荷物を運びましょう」と半ば強引にスーツケースを運ぼうとする人はチップ目当ての可能性大。
「No grazie.(またはNo thank you.)」と断りましょう。まだ何か言ってきても無視していればそのうち諦めます。
イタリア旅行で注意すること⑥ スリに注意
命を狙われる重犯罪ではなく、スリなどの軽犯罪の被害が多いイタリア。
特に人が多い場所や観光地では要注意。
いろいろな物に気を取られたり写真を撮るのに夢中になっている間に、バッグからお財布が無くなっていた……というケースが多いです。
また、バスや列車の中も要注意。
特に雨の日は傘を持っていたりと荷物も多いため、バッグへの注意がおろそかになりがち。
雨の日の夜に傘を持ってバスに乗り、スリの被害に遭ったケースもありました。
バスや列車を待っている時にスマホを見る習慣のある人は要注意!
待っている間にスマホを見ていてると、バスや列車が来たらジャケットやコートのポケットにスマホを入れることが多いと思います。
後ろで待っている人の中にスリがいれば、どちらのポケットの中にスマホが入ったとみられている場合も。
乗り込む際に近くに来られ、バスや列車の揺れに合わせてポケットからスマホを抜き取られたケースもあります。
対策法はこちら。
写真を撮ることに気を取られているとバッグへ注意がいかなくなってしまいます。
斜め掛けバッグ、リュックは体の前に持つようにしましょう。
人ごみを歩く時にもバッグは体の前に持つ
観光客が多い場所では人ごみの中にスリが紛れていることも……。
人ごみを歩くときには常にバッグは前で持つようにしましょう。
バスや列車の中でも常にバッグを気にする
荷物や傘などで両手がふさがっていると目を付けられやすいです。雨の日はとくに注意!
荷物が多いときや雨の日はタクシーを利用する
撥水加工&フード付きのジャケットやコートを利用する
傘は荷物になるので、撥水加工&フード付きのジャケットやコートがあると便利。
少しの雨なら傘無しでも十分歩けますよ!
イタリア旅行で注意すること⑦ レストランでのボッタクリに注意
時々ニュースになるイタリアのレストランでのボッタクリ事件。
過去にはヴェネツィアやローマのレストラン・カフェでの事件がありました。
このような事件は観光地で起こることがほとんどなので、小さな町へ行く人はあまり気にしなくてもいいかと思います。
私も、今までにボッタクリにあったことはありません。
でも、実際に事件があったヴェネツィア、ローマへ行く人は気をつけておいた方が安心。
ボッタクリに遭わないための対策法6つを紹介します。
- 観光地の見どころ近くのお店は避ける
- 日本語で客引きをするスタッフがいる所は避ける
- 魚料理を注文するときは料金表示に注意する
- リストおすすめ料理を頼む時は注意!事前に値段を聞いておくと安心です
- 入る前に口コミサイトでお店の評判を確認する
- メニューに値段がないところには入らない
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう!
1. 観光地の見どころ近くのお店は避ける
もちろん良心的なお店もありますが、見どころのすぐ近くのお店は観光客が毎日山のようにやってきます。
対応が悪くてリピーターがいなくても気にしないところも多いので、スタッフの対応が良くない可能性が高いです。
観光地の見どころ近くのお店に入る場合は、口コミサイトなどでサッと評価を確認するだけでもボッタクリ店は避けられます。
ボッタクリのお店は評価がびっくりするほど低いので、すぐに分かりますよ!
たとえば、上記のボッタクリカフェの評価はこちら↓
(このカフェはすでにつぶれてしまったようですね……汗)
参照:TripAdvisor
評価をみれば、危ないお店だということが一目でわかりますよね。
「ボッタクリ店は絶対に避けたい!」という人は、お店に入る前にチラッとでも口コミサイトの評価を確認するのがオススメです。
日本語で客引きをするスタッフがいる所は避ける
私もヴェネツィアで一度、日本語スタッフがいるお店に入ったことがありましたがイマイチでした。
日本人客をターゲットにしているので、日本語を片言でも話せるスタッフに客引きをさせていることが多いです。
日本語に安心して入ってしまうと、おいしくないまたは高かったなど満足できないレストランの可能性も大。
魚料理を注文するときは料金表示に注意する
毎回ボッタクリ店のニュースを見ていると、魚料理を頼んでトラブルに遭うケースが多いです。
魚料理の場合、メニューの料金記載が100g当りの料金を載せていることが。
例えば「€20.00/netto」と書いてある場合「100gにつき20ユーロ」ということ。
「20ユーロだけど2人で分ければいいか」と注文してしまうと、出てきたのはシーフードの盛り合わせの大皿、重さは1㎏なので占めて200ユーロ!……なんてことになってしまう可能性も。
とくに魚料理を注文する時は料金表示に注意してくださいね。
魚料理と同じく、ステーキも「〇ユーロ/netto」と書かれてある場合があります。フィレンツェでTボーンステーキを食べる時には要注意!
おすすめ料理を頼む時は注意!事前に値段を聞いておくと安心です
レストランに入るととっても感じのいいウェイターが来て「これがおすすめだよ!」と教えてくれることがあります。
私もどれがおいしいのか分からない時はおすすめを持ってきてもらうことが多いのですが、観光地のレストランでは「おすすめを注文する=お店側が好きなように料理の値段を決められる」のでボッタクリのカモにされてしまうことも。
※小さな町や田舎のレストランでは、こういう話は聞いたことがありません。あくまで観光地のレストランでの話です。
おすすめ料理を注文する時は事前にどれくらいの値段か聞いておくと安心。
「値段を聞いて高すぎても断れない・・・」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
値段を聞いて高いと思ったら「ちょっと私たちには高いな。別のおすすめはある?」と言ってしまってOKです。
言葉に自信がない、何かあっても文句は言えない、という人はおすすめ料理は避けた方が無難。メニューに料金が書いてあるお料理の中から選びましょう。
支払いの時には、忘れずにレシートを確認してくださいね!
入る前に口コミサイトでお店の評判を確認する
事前においしそうなお店を調べて予約している時は問題ないのですが、散々歩き回って「疲れた~どこかに入りたい。あ、あのお店でいいんじゃない?」なんてときがボッタクリのお店に当たってしまう可能性が高くなります。
観光地で事前に調べていないお店に入るときには、ちらっとでもいいので口コミサイトでそのお店の評判を確認すると◎。
ボッタクリのお店は必ずすごく評価が低い(ほぼ全員が低評価を付けている)ので、「このお店は危ないな・・・」とすぐに分かりますよ。
お店を決める前にちらっとでも口コミサイトの評価を確認すると、ぼったくりのお店回避になるハズ。
メニューに値段がないところには入らない
メニューに値段がないお店が時々あります。
席に座ってしまってから「やっぱり出ます」と言うのはかなり勇気がいると思うので(私は一度したことがあります。笑)、お店の前でメニューが確認できるところだと安心。
お店によっては、お店の外にメニューが貼ってあったり見られるようになっています。外のメニューで大体の値段を確認してから入るのがオススメ!
イタリア旅行で注意すること まとめ
スリや置き引きなどの犯罪が多いイタリア。
とくに観光客が集まる観光都市には、スリたちも集まってきます。
日本はかなり安全な国ですが、イタリアでは「この人ごみの中にスリがいるかも……」と警戒するくらいでちょうどいいかも。
トラブルの対策法を知って、イタリア旅行を安全に楽しんでくださいね!
イタリアのトラブルについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。