車好き必見!モデナに来たら「スタンゲリーニ博物館(Museo Stanguellini)」へ行こう
イタリア車のスーパーカーと言えばフェラーリやランボルギーニが有名ですが、モデナにある有名な老舗メーカー「スタンゲリーニ(Stanguellini)」を知っていますか?
モデナ旧市街のすぐ外には、スタンゲリーニ一族が運営する「スタンゲリーニ博物館」があり、月~金曜日に見学ができます。(土日祝は貸し切り利用のみ)
見学には予約が必要ですが、日本語ガイドがいるため日本語での説明を聞きながら館内をじっくりと見学できますよ!
この記事では、モデナにある「スタンゲリーニ博物館」を紹介します。
一台一台熟練工たちが手作りした車体はとっても美しく、車好きならため息がでること間違いなし!
モデナに来たらフェラーリ博物館だけでなく、ぜひスタンゲリーニ博物館も訪問してみてくださいね。
モデナの老舗メーカー「スタンゲリーニ」の歴史
スタンゲリーニ(Stanguellini)は、モデナ最古の自動車メーカーです。
スタンゲリーニの始まりは、意外にも楽器(オーケストラ・ティンパニ)の製造会社でした。
チェルソ・スタンゲリーニが、ティンパニーの音色を調律する仕組みを発明したのは1890年のこと。
特許を取得した「スタンゲリーニ式ティンパニー」は、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮者率いる楽団に公式採用されるなど高く評価されました。
その後、1900年にチェルソの息子フランチェスコ・スタンゲリーニが、ティンパニ製造会社を自動車ワークショップへ業種変換。
モデナ市中心街で自転車の製造販売・レンタルする事業を始めました。
当時のフランチェスコの年齢は、たった21歳だったというから驚きです。
1900年代初頭には、フランチェスコは様々なレースに参加。
1925年にスタンゲリーニのレーシングチーム「スクアドラ・スタンゲリーニ」は、モデナ製二輪(ミニョン)でレース出場を果たして優勝し、一気にその名を有名にしました。
1929年には、フランチェスコ・スタンゲリーニの活躍に影響を受けたエンツォ・フェラーリが、自分のレーシングチームを発足したと伝えられています。
今や世界のスーパーカーとして知られる、フェラーリの創業者「エンツォ・フェラーリ」に影響を及ぼしたのがスタンゲリーニだったとは、その頃のスタンゲリーニの影響力の強さがわかりますね。
フランチェスコが1932年に53歳で早すぎる死を迎えてしまうと、一人息子のヴィットリオは、父が残していったFIATディーラー業を22歳で継ぐことになります。
自動車たちの中で生まれ育ち、ごく自然に自動車のチューニング術を身に着けていたヴィットリオは、そのチューニングに力を入れると、彼が手を施したレーシングカーは次々とレースで好成績を残しました。
1940年のミッレミリア(ブレーシアからローマまでの1000マイルを往復する自動車レース)では、なんと750クラスと1100クラスで1位・2位を独占したのです。
1940年に第二次世界大戦が勃発したため活動は一時中断されますが、戦後ヴィットリアは再度レース活動に力を入れ、次々と勝利を手にしていきます。
スタンゲリーニのレース業界における華々しい時代は、1960年半ばまで続きました。
1960年代半ばにレース業界から手を引いたスタンゲリーニは、自社ワークショップで車両販売と整備サービスに専念。
現在その建物がスタンゲリーニ博物館として一般公開されており、スタンゲリーニ家の歴史を物語る車やグッズなどが多く展示されています。
スタンゲリーニ博物館の日本語サイトができました。
「もっと詳しいスタンゲリーニの歴史を知りたい!」という方は、こちらからどうぞ↓
モデナの「スタンゲリーニ博物館」の内部を紹介
スタンゲリーニ博物館はモデナ旧市街のすぐ外側にあります。
モデナ旧市街を横断するように走る「エミリア街道(Via Emilia)」沿いにあるので、モデナ旧市街からタクシーやレンタカーで簡単にたどり着けますよ。
博物館の正面。
車で行くなら、博物館前に駐車スペースがあります。
スロープを上ると、博物館の入口のドアが。
インターホンを鳴らすと、中からスタッフが開けてくれますよ。
博物館見学は予約制なので、事前予約を忘れずに!
日本語サイトから、日本語でのお問い合わせが可能です。
ここからは、博物館内部の様子を写真で紹介します。
見学時は日本語ガイドが説明してくれるので、ぜひじっくりスタンゲリーニの世界を味わってみてください。
モデナに来たら「スタンゲリーニ博物館」を見学しよう!
日本語ガイド付きでじっくり見学できるスタンゲリーニ博物館。
ガイドツアーは英語しかない車の博物館が多いので、「日本語で説明をききたい」という方にもおすすめの博物館です。
一台一台丁寧につくられたクラシックカーたちが所狭しと並んでいるので、クラシックカー好きさんも楽しめますよ!
ボローニャ・モデナに来たら、ぜひフェラーリやランボルギーニ博物館だけでなく、スタンゲリーニ博物館にも足を延ばしてみてくださいね。
イタリアのバスは停留所の名前をアナウンスしてくれないものも多いので、乗った時にドライバーに「Museo Stanghelliniに行きたい」と言っておくと安心です。
ドライバーの近くに乗っていれば、停留所に着いたら教えてくれるはず。
言葉に不安がある人は、タクシーの方が安心です♪
スタンゲリーニ博物館周辺のおすすめレストラン4軒
スタンゲリーニ博物館の日本人スタッフさんから聞いた、博物館周辺のおすすめレストランを紹介します。
「博物館の前後で食事をとりたい」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
Osteria del Pozzo(オステリア・デル・ポッツォ)
所在地:Via del Pozzo, 17, 41124 Modena MO, Italia
営業日:毎日12時~14時30分、19時~23時
定休日:なし
ムゼオにクルマを停めておいて、歩いて10分未満で行けます。
モデナ系のパスタ類、ニョッコ&ティジェッレもあり。
英語メニューあります。
Vecchia Pirri(ヴェッキア・ピッリ)
所在地:Via F. Prampolini, 8, 41124 Modena MO, Italia
営業時間:火~日曜日12時30分~14時30分、19時30分~01時
定休日:月曜日
URL:https://www.vecchiapirri.it/(イタリア語)
ピッツァもあり、旧市街のすぐ近くです。
スクーデリア・フェラーリ発足地がすぐ近くにあるので、フェラーリファンにもおすすめ。
駐車場所が見つけにくいのが難点‥‥。
Europa 92(エウローパ・ノヴァンタドゥエ)
所在地:Stradello Nava, 8, 41100 Modena MO, Italia
営業時間:火~土曜日12時~14時30分/18時30分~22時、日曜日12時~14時30分
定休日:月曜日
パヴァロッティ博物館の隣にあるレストラン。
スタンゲリーニからクルマで、午後にマラネッロ参詣を予定している方におすすめしています。
Bar Pasticceria Pamela(バール・パスティッチェリア・パメラ)
所在地:Via Emilia Est, 794, 41125 Modena MO, Italia
営業時間:毎日5時~21時
定休日:なし
軽いランチや食事を手早く済ませたいときに便利。
常に、ベジタリアンメニューがあります。伊語メニューのみ。
イタリア車の博物館を回るなら専用車がおすすめ
ボローニャやモデナ周辺には、多くのイタリア車やバイクの工場・博物館が集まっています。
ボローニャ・モデナから日帰りで回れる博物館はこちら。
- スタンゲリーニ博物館
- フェラーリ博物館
- エンツォ・フェラーリの生家博物館
- ランボルギーニ博物館
- フェルッチョ・ランボルギーニ博物館
- マセラティショールーム
- Ducati博物館
- パガーニ博物館
1日で複数の博物館を回るなら、やっぱり専用車が便利!
荷物は車に積んで回れるので、大きなスーツケースがあっても快適に博物館巡りができますよ。
「荷物の心配をせずに、1日でできるだけ多くの博物館を回りたい」という方は、ぜひ専用車サービスをご利用ください。
日本人ドライバーがご案内することも可能です。
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