はじめてのイタリア旅行でも安心!イタリア高速列車の乗り方を解説します
イタリアの高速列車の乗り方は? 改札がないって本当?
そんなあなたの質問にお答えします。
日本の駅とは、ちょっと構造がちがうイタリアの駅。
知らずに来てしまうと「え?このまま列車に乗っていいの?」とビックリするかもしれません。
この記事では、イタリア高速列車の乗り方を解説します。
「イタリアに行くのははじめて」「イタリアではじめて列車にのる」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
イタリアの駅には改札がない?
イタリアでは、多くの都市で駅に改札がありません。
(ミラノの地下鉄など改札がある駅もありますが、改札がない駅もたくさん……)
はじめてイタリアに来ると、
「え?改札がないままホームについちゃった……このまま列車に乗っちゃっていいの?」
と迷ってしまう人も多いようです。
ただ最近は、ミラノやフィレンツェなどホームへの入り口にゲートが設置されている駅を見かけるようになりました。
係員に乗車券を見せると中に入れるようになっています。
ベネチアやボローニャは、まだホームへのゲートはありません。
駅構内を進んでいくと、乗車券を見せることなく列車のホームまでたどり着きます。
ボローニャの高速列車乗り場↓
Bar(カフェ)や券売機がある待合エリアからエスカレーターで1階下に降りると、高速列車のホームに到着します。
高速列車とローカル列車の違いは?
イタリアの高速列車といえば「フレッチャロッサ(frecciarossa)」と「イタロ(Italo)」があります。
※2つの列車の違いについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
イタリアの主要都市を結ぶ高速列車は、日本の新幹線のように専用の線路を走るので「遅延が少なく、都市間をスピーディに移動できる」のが特徴。
私がイタリアに来た2006年頃には高速列車の専用線路がなかったので、ローカル列車が遅れるとすべての列車が遅れるという事態に……(汗)。
イタリアの列車事情はひどい!と旅行者の間では有名でしたが、高速列車専用線路ができてからは遅延も少なくなり、昔に比べると快適になりました。
1分遅れるだけで「ご迷惑をおかけし……」と車内アナウンスが入る日本のように正確ではありませんが、イタリアにしては(笑)かなり正確なスケジュールで運行されています。
ただ、どこかで電気系統などのトラブルがあると全列車に影響がでることもあります。
日本のように完璧!に運行されているわけではないので注意。
一方、イタリアのローカル列車は地方都市に行くときに便利。
高速列車よりも時間がかかりますが、地元の人が多く乗っているので「のんびり列車の旅」を楽しみたい人にはローカル列車もおすすめ。
イタリアの高速列車の乗り方は?
ほとんどの駅に改札がないイタリア。
改札があるのが当たり前な日本人からすると、「え?改札がないってどういうこと?ホームにはどうやって行くの?」と不安になりますよね。
ここでは、イタリアでの高速列車の乗り方を詳しく紹介します。
イタリアは地方ごとにシステムが違う場合があるので、旅行場所によっては少し違うかもしれません。
今回ご紹介するシステムは北・中部イタリア(ミラノ~ローマ辺りまで)のものになります。
南イタリアはもしかすると違うかもしれないので、南イタリアに行く人は他のサイトで調べてくださいね。
イタリアの高速列車の切符を買う
高速列車の切符を買う方法は以下の2つ。
- 事前にインターネットから買う
- 当日、駅構内の自動券売機で買う
インターネット、自動券売機から買う方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
ネットで事前に購入する場合、購入後にメールにてEチケットが送られてきます。
Eチケットを印刷して、ご旅行時にはお待ちくださいね!
各駅の高速列車乗り場へ
通常、高速列車は各都市の中央駅からの発着となります。
中央駅の構内に入ったら、列車乗り場を目指しましょう。
駅によって、
- 高速列車専用のホームがあるところ
- のローカル列車と同じホームを使うところ
に分かれます。
たとえば、
- 高速列車専用のホームがあるところ ⇒ ボローニャ
- 他のローカル列車と同じホームを使うところ ⇒ ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマ
ほとんどの駅が他のローカル列車と同じホームなので、列車のホームを目指せばOK。
ボローニャは高速列車専用ホームが新しくできたため、少しややこしくなってしまいました。
ボローニャの中央駅構内について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
ほとんどの駅で、ホームに入るのに改札はありません。
ミラノやフィレンツェ、ローマの中央駅は、ホームの入り口に係員がいて切符を見せて中に入るシステムになっていますが、その他の駅はそのままホームまで行けるので自分の予約した列車にそのまま乗ることができます。
誰もチェックをしないので「え?このまま乗っちゃっていいの?」と心配になってしまう人も多いみたいですが、そのまま乗ってしまって大丈夫!
自分の予約した車両に乗り、予約した席に座りましょう。
発車後に検札が回ってくるので、切符またはEチケットを提示してくださいね!(検札に回ってこないことも結構あるようですが……笑)